【なぜ医者の手術着は”白色”でない?】医療現場に学ぶ「心と体」の関係

心と​体は、​一体。

 

寺町商店番頭の志保です。

東海地方は、小さな梅が咲き、春の足音がゆっくりと近づいております。いかがお過ごしでしょうか?

先週、寺町商店の商品アイデアを募集しましたところ、早速たくさんのお声が届いております。みなさまには心より感謝を申し上げます。

いつかみなさまのお声を元にした商品をご紹介できるよう、邁進してまいります!
そして、皆さまからのお声を引き続きお待ちしています。

 

商品アイデアはこちらまで

 

さて、私は先日小規模な手術を受けました。

日帰りで行える局所麻酔での手術でしたので、今はもう痛みもなく、元気にお便りを書かせていただいています。

その際に私が感じたのは、

「心」がいかに体に作用するか
「体」がいかに心に作用するか

ということ。

小規模な手術ですし、「大丈夫。なんともない」と自分に言い聞かせて臨んだものの、やはり手術直前はとても緊張していました。

しかし、いざ手術室内を見渡すと、周りの備品や看護師さんの手術着が優しいピンク色であったり、担当の先生の手術着も、優しい緑色や青色です。

そして、クラシック音楽が小さく流れ、先生たちも穏やかにお話しをしながら進めてくださっています。とてもゆったりとした空気が流れているのを感じました。

そのおかげか、術中もしっかり深呼吸することができ、「怖さ」をあまり感じません。

もし、あのまま心が緊張を強いられていたとしたら、体に力が入り、痛みもより深くなっていたかもしれませんが、術中に飛び込んできたすべての情報に「大丈夫、大丈夫」と言われているような感覚に包まれていました。

医学界でも、「色」はこれほどまでに重要視されているのかと感心し、帰宅後に「手術室の色」について調べてみると、これにはきちんと理由があることがわかりました。

 

普段は白衣を着ていらっしゃるお医者さまも、手術時は前述したような青色や緑色の服に着替えられます。

これは、手術時に長時間にわたり赤色(血液など)を見続けて、次に白衣などの白色を見ると、青緑色の残像が見える現象(残効:ざんこう)が起こるのを防ぐためだといいます。

残効が起きると、手元がはっきり見えなくなったり、「集中力」が途切れてしまったりするからです。

また看護師さんの服がピンク色なのは、白衣だと患者が緊張してしまい、高血圧の数値が出る現象(白衣高血圧)が起こるからだそう。まさに「緊張を緩和させる役割」があるとのこと。


患者の緊張した「心」が、「体」をも緊張させる。
目という「体」から入る情報が、医者の「心」を惑わせる。

この現象のどちらも良い結果を招かないのは明白です。

医療の現場においても、「心」と「体」は密接な関係があるということが証明されているのだなと強く感じたものでした。

そして、今回の手術の経験は、「心」と「体」のどちらが欠けてもいけないとあらためて学ばせていただく貴重な機会となりました。

 

 

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