【父に思いを馳せて】初夏の山里からのお便り

静かな時間に、感謝が芽吹く。
寺町商店番頭の志保です。
私の住む三重の町では、西にそびえる鈴鹿山脈の緑が深みを増し、朝夕に浮かぶ稜線の美しさに、時を忘れてしまいそうになります。
お元気にお過ごしでしょうか。
暑くなるかと思えば急に肌寒くなったりで、体調を崩されたり、なかなか眠れにつけないというお声も耳にします。
あなたは、いつもどんな方法で心や体を整えていますか?
私は最近、1981年に放映開始したテレビドラマ『北の国から』の物語にすっかり魅せられています。
ドラマの内容はさることながら、さだまさしさん作曲のあの主題歌が心地よくて。曲を流しながら山々を横目に車で走らせる時間が、私の心をそっとほどいてくれます。
山の暮らしと『北の国から』、そして父のこと。
それにしても、なぜ今になって見始めたの?」とよく驚かれます。きっかけは、三重県の山の麓へと住まいを移したことでした。
ちょうどその頃、偶然にもこのドラマとじっくり向き合う機会を得て、自然に囲まれた暮らしとどこか共鳴したのでしょうか。気がつけば、すっかり心を奪われていました。
『北の国から』は、北海道・富良野の大地を舞台に、父と二人の子どもが過ごす日々を、21年にわたって描いた物語です。
そこには、自然の厳しさと温かさ、そして父と子の間に流れる静かな葛藤がつづられています。
私自身も、父に対していろいろな感情を抱きながら成長してきました。
「子煩悩」とは程遠く、物語で描かれる父とは対照的な存在でしたが、年齢を重ねた今、自分の中に父の面影をふと感じることがあります。
「父という人間が欠けていたなら、今の私はきっといなかった」
そう思うと、ふと感謝の念が湧いてきます。
来たる6月15日(日)は、「父の日」です。
寺町商店も、来週から父の日にぴったりの贈り物をご紹介してまいります。
この機会に、あなたの「ありがとう」も贈り物に託してみませんか?
そしてそのあかつきには、あなたとお父さまとの「物語」も、ぜひお聞かせください。どんなお話が生まれるのか、楽しみにお待ちしています。
――私も今、父に何を贈ろうか、静かに考えているところです。