秋の心とからだを整える「1/fのゆらぎ」

秋の夜長をより豊かで、深いひとときに。

寺町商店・番頭の志保です。

10月に入り、ようやく彼岸花が満開となりました。今年は少し遅咲きの印象ですね。私の住む三重では朝晩の冷え込みが急に増し、衣替えや寝具の準備に追われる日々を送っています。

あなたのお住まいの地域では、どんな秋の気配を感じていらっしゃいますか。

さて、今日はそんな“秋の入り口”の夜におすすめの、心とからだを整える日本人の「知恵」をご紹介します。

 

秋の夜長を「整い」のひとときに

「秋の夜長」とは、昼が短くなり、夜が長く静かに感じられる秋の情緒を表す美しい言葉です。平安の頃から夜に読書や手紙、詩歌を楽しむ文化があり、「秋の夜長に物思いにふける」「秋の夜長を楽しむ」といった表現が生まれました。

秋の澄んだ空気に包まれると、どこかセンチメンタルな気分になるのは、ホルモンバランスや気候の変化に加え、こうした文化的な背景も関係しているのかもしれません。

秋の夜長をゆったりと楽しむ時間は、心とからだを整える大切なひととき。そこで寺町商店は考えました―――その時間をより深く豊かにする方法を。

日本の伝統技術が生む「1/fゆらぎ」

そこで辿り着いたのが、日本の伝統技術 和ろうそく の炎です。

和ろうそくの炎は、西洋のものに比べて大きく、ゆったりと揺らぎます。この揺らぎは「1/fゆらぎ」と呼ばれ、自然や私たちの体が刻むリズムと同じ。小川のせせらぎや木々のそよぎと同じく、人を落ち着かせる力があるのです。

和ろうそくの炎を見つめると、呼吸や脈拍が自然と整い、心身がリラックスしていきます。まさに“整える灯り”。そしてその炎は、職人の手仕事で生まれる、和ろうそくにしか出せない特別な揺らぎなのです。

 

「智慧の灯り」を暮らしに

仏教では、ろうそく灯りは「智慧の象徴」とされ、大切に受け継がれてきました。

寺町商店では、この“心とからだ、暮らしに寄り添う 智慧の灯り「和ろうそく」”を、お届けする準備を進めております。

秋はまだ始まったばかり。

和ろうそくのあたたかな灯りを通じて、秋の夜長を「心とからだを整えるひととき」として楽しんでいただければ幸いです。

どうぞ次回のお知らせをお楽しみに。

 

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寺町商店 番頭・山下志保

番頭兼ライターとして活動中。
古くから伝わる物事や、
今を生きる人の歴史・思いを聴くのが好き。
趣味はアフリカンダンス・ジェンベ演奏。
「暮らしにリズムと楽しさを」が人生のモットー。

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