【現代人をゆるませる】「足半(あしなか)」をご存知ですか?

福厳寺のある東海地方は、朝晩の寒さに体にキュッと力が入ることが増えてきました。お住まいの地域では、どのような秋を迎えていらっしゃいますか?
体に力が入ると、肩や首が凝ったり、挙句には腰や背中に痛みが走ったり……現代人は、一日中デスクワークをされている方も多く、それでは、体が凝り固まってしまうのも無理はありません。
先日、福厳寺のご縁日でお馴染みの、からだと心に優しい無添加菓子をふるまう「マジョリカフェ」さんから、こんなお話を聞きました。
「現代人は、ゆるんでいないのです」と。
というのも、マジョリカフェさんのブースを訪れると、とても可愛い小さな草履を見つけたのです。
大人用にしては明らかに小さく見えますし、子ども用の草履?それとも飾りかな?と思い尋ねると、これは「足半(あしなか)」という大人用の草履だとおっしゃるのです。
これには、正直驚きました。
足半は、古くから伝わる「健康サンダル」
足半は、大人の足裏の半分サイズの布製草履です。
家事をする時も、家でくつろぐ時も、また寝ている時も履いて過ごすことで、からだがゆるみ、整う。そして、人それぞれが気になるところが”楽”になるというもの。
「現代人は、ゆるんでいないのです」
マジョリカフェさんは、現代人が”楽”に過ごす第一歩は、まずはからだをゆるめることだとおっしゃいます。
では、昔の人のからだはどうだったのでしょうか?
興味深いことに、この足半、古くは鎌倉時代の絵巻物の中の武士がすでに履いていました。
動きやすさと抜群の安定感、そしてなんといっても軽くて走りやすいため、全国の武士の間で広がっていきました。
また武士だけでなく、農村や漁村でも、力仕事に向いていると好んで履く人が多かったといいます。
ちょうど足裏の半分にあたるところにある「土踏まず」を刺激し、また「草履」ですから、足指が解放され、本来の足の機能を取り戻すことができる。
「足半」は、いわば古くから伝わる「健康サンダル」だったわけです。
武士も、時には重たい甲冑を着て 、今では考えられないほどの距離を歩き続けるわけですから、きっとそれなりに体が凝り固まることもあったでしょう。
足半は、そんな武士たちのからだをゆるめて整える、必須アイテムだったのかもしれませんね。
善いと聞けば、「こうしてはいられない!」と、早速私も足半を履いてみました。
すると、なんとも気持ちがいい。
土踏まずをマッサージしながら歩いているような感じで、指もしっかり床面を掴む感覚があり、思わず家の中を歩き回ってしまいました。
「脱ぎたくなくなる」といえば、この善さが伝わるでしょうか。
そして、おのずと背筋がまっすぐになるのを感じました。足裏がいつもとちがう感覚になるためか、なぜか姿勢が自然と正されていくのです。
これは何か変化がもたらされる予感……それならば寺町商店でぜひともご紹介したいと、すぐさまマジョリカフェさんに作っていただくことにしました。
最近「身体に善い」と再評価され、愛用している方も増えているという足半。
足半によってどのような変化が起こるのか、どのようにからだはゆるみ、整っていくのか。詳しくは、こちらをご覧ください。
寒くなるこれからの季節は、五本指ソックスや足袋ソックスを履いてご利用いただくのもおすすめです。
あなたも「足半生活」で、からだをゆるめて整えてみませんか?